修理速報
他店でiPhone7バッテリーを交換したらホームボタンが壊れた!持ち込みいただいたその結果はいかに?
さて、今回の「修理速報」は昨日書いた各種スマートフォンが壊れた?修理、機種変更等の迷ったら?修理の場合の違いは何があるのか?のブログ「修理者の違いによる実例」という項目で記載した内容の結果をお知らせします。
まず結果からいくと「ホームボタン」及び「指紋認証」の機能が復活しました!!(拍手)
そして結論は「修理者のミス」によるもので「液晶部品のケーブル」が裂けていました。それでは内容を簡単におさらいしましょう。
お客様はiPhone7のバッテリー交換に某修理専門店へ行かれました。その店舗を選んだのは自宅から近かったという事だそうです。ちなみに場所は伏せますが、都内ではなく都内に隣接するベッドタウンと呼ばれるところ。修理に出し、戻ってきたら「ホームボタン」が機能していない、修理者の説明で充電口が原因ですが、ホームボタンはAppleのチップが入っているので直せないという事で返されたそうです。これが事のあらましです。
さて、説明自体も全体の5%程度合っていて95%間違えています。そもそも「ドックコネクター」(充電口)とホームボタンが直接関わっているのは「iPhone5,5s,SE」この3機種のみになります。その他は以下の通りです。
「iPhone6,6Plus」は「ロングフレックスケーブル」と呼ばれる長い独立したケーブルで本体とボタンを接続しています。これはケーブル単体の交換が可能です。
iPhone6s~iPhone8シリーズまでのボタンがあるタイプは全て「ガラス&液晶パネル」のケーブルに直接取り付けられています。
つまり今回のiPhone7の場合は「液晶部品側のケーブル」または、「ホームボタン本体」どちらか、もしくはその両方でしか発生しません。これが90%間違えている内訳です。
そして、ホームボタンの説明です。確かにチップは入っていますが、それを言ってしまえば液晶部品、バッテリー等にもチップがあります。これが一応合っている5%です。(5%は多すぎる気もしますが・・・)
最後の5%は間違いというより、知識不足です。ホームボタンには指紋認証のセキュリティが搭載されていますよね。それはメイン基板側のシステムと「紐付け」されています。要は部外者が習得した際に悪用されない為の措置といえます。もし、ホームボタンを入れ替えて指紋認証が使えたら、拾ったiPhoneに自分の指紋を登録したホームボタンと取り替えてパスワードロックを解除されかねません。だからホームボタンとメイン基板はペアリングされて2個1となっているわけです。※チップの移植は可能ですが、作業時間とご提案する費用を考えると行なっている業者は少ないです。
最後に、その修理者をフォローするつもりはありませんが、iphone7以降はケーブルが従来のモデルと違い側面にきています。またケーブルの形状も「L字」になっていて非常に脆いんです。
少しのズレだけで簡単に裂けてしまう特徴があります。修理を行なう人はこういった症状が発生しないように知識と経験が必要です。ないと思いますが、これを同業者の方が見ていて初めて知ったという場合は他にも修理において注意すべき点を調べ直す事です。この液晶パネルのケーブルの取り扱いは基礎中の基礎です。
さて、今回のように他店で修理して不具合が出た場合、説明に納得できないお客様は一度当店へご相談下さい。内容、説明を確認し当店でできる事や、説明の補足など可能なかぎり行います。もちろん身近に詳しい方がいれば聞く事も重要です。
上には上がいると思っていますが、当高田馬場店の営業は2016年からと新参者ですが、当店の修理者は10年以上、累計4万台以上のスマートフォンやタブレットの修理を行なっています。それでも年々複雑化しているので、分からない場合は分からないと言います(*゜∀゜*)
以上、スマホスピタル高田馬場店でした。
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